Aug 30, 2012

タンゴ世界選手権2012 サロンとステージ部門決勝・2



821日に始まったブエノスアイレスタンゴ世界選手権は、28日にサロン部門決勝が行われ、翌日の29日にステージ部門の決勝が市内のルナパーク会場で行われました。

サロン部門決勝に通過した41組が10組ずつステージに上がり、踊る3曲が発表され、踊ります。今回は4ラウンドありました。

ステージ部門決勝に進出した20ペアが1組ずつステージに上がって、それぞれ自分たちが選んだ曲を踊ります


サロン部門

1位 Facundo de la Cruz Gomez Palavecino と Paola Florencia Sanz  
       ブエノスアイレス代表、準決勝を3位で通過したペアです。
 

 
2 Maximiliano Cristiani とFatima Vitale 
   ブエノスアイレス市大会でサロン・アダルト部門とミロンガ部門、両部門で優勝したペアです。


マクシは「嬉しいけど悔しい複雑な気持ち」、ファティマは「優勝したかったけど嬉しい」と答えています。


3 Diego Ortega  Aldana Silveyra (ブエノスアイレス州代表)



ディエゴは2010年にステージ部門で日本人のチズコと優勝したアルゼンチン人です。「今回は初めてサロン部門で出場したので3位は嬉しい。1年半前から彼女と踊っています。」 
アルダナはダンスのパートーナーだけではなく、人生のパートナーです。

 
ミロンガチャンピオンペアのアルゼンチン人ダンサークリスティアンと日本人ダンサーのナオ
(準決勝を2位通過)は14位でした。1ラウンドで踊りました。白のドレスを着ているのがナオさんです。



日本人ペアのヒロミとナツは(39位通過)は25位でした。4ラウンドで踊りました。
10組を紹介してから3曲踊ります。 





ステージ部門

1位 Cristian SosaとMaría Noel Sciuto 
   ブエノスアイレス市代表ですが、アルゼンチン人とウルグアイ人のペア


「歌入りの曲を選んだのは、ステージではあまり自信がなかったので、楽しく踊ろうという想いだけでした」


 2位 Eber Alejandro Burger と Yésica Lorena Lozano Elias(ブエノスアイレス州代表)


「今年のレベルは高かった」「今年はみんなが選ぶプグリエセの曲ではなく、ダリエンソの曲を選びました」


3位 Cristian David Correa と Sabrina Amuchastegui(コルドバ州代表)



「タンゴポルテーニョ」というタンゴショーで働いていました。一緒に踊っているのはまだ5ヶ月なので、3位になったのは本当に嬉しいです。」
* クリスティアンは去年の大会でステージ部門では2位になりました。


アルゼンチン人と日本人ペアのクリスティアン&ナオ(準決勝4位通過)は6位でした。



日本人ペアのゲンタ&マナ(18位通過)は13位でした。


応援していたアルゼンチン人ペアのナイルちゃんとニコラスペア(予選と準決勝1位通過)は4位でした。選曲はFor Ever Tango バージョンの「ワタシ」





今、アルゼンチンで最も尊敬されているタンゴダンサーのマリア・ニエベスさんと今までのチャンピオンたちのダンスです。彼女からのチャンピオンたちへこんなメッセージを →  「タンゴは私にとって人生、気持そのもの。心の中にあるもの。あなたたちはチャンピオンだね、でもそれを信じたらいけない。あなたたちはプロになるのを学ばないといけない。全分野で。ダンスだけではなく、人生でも。空中ではなく、もっと床で踊らないといけない。」

2008年にサロン部門で優勝されたヒロシとキョウコと2010年にステージ部門チャンピオンになったチズコさんも出場されました。

  
*チャンピオンたちと踊った後、彼女と踊るダンサーは元パートナーのホアン・カルロス・コペス氏


 これはファンが観客席から撮影したサロン部門決勝戦で踊ってくれたマエストロたちのグロリアとエドアルドペアが踊った場面です。「vamos maestro! バモス マエストロ!」と観客から聞こえてきます。 →グロリア&エドアルド タンゴサロン部門決勝戦


*これらの動画は、プレス席で私の横で撮影をしていたEltangautaとPunto Tangoが録画した資料です。オーガナイザーへのクレームの一つは、照明が舞台の前に並んでいて、プレス席からは重要な足元が良く撮れない事でした。アルゼンチン人カメラマンは「アルゼンチン人に完璧を求めるのは無理」と言いながらしょうがなく撮っていました。

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Aug 29, 2012

タンゴ世界選手権2012 サロンとステージ部門決勝



サロン部門決勝戦参加ペア
サロン部門決勝戦











 821日に始まったブエノスアイレスタンゴ世界選手権は、市内のルナパーク会場で、27日にサロン部門決勝が行われ、翌日の28日にステージ部門の決勝が行われました。

 今年は、隣国そしてコロンビアやベネズエラ、スペイン、フランス、イタリア、ギリシャ、ドイツ、ハンガリー、アメリカ、カナダ、ロシア、インドネシア、ベトナム、韓国、中国、シンガポール、インド、日本など、32国からの参加者がありました。

 サロン部門では、342ペアが参加し、そのうち41組が決勝に進出、ステージ部門では、120ペアのうち10組が決勝に進みました。



サロン部門決勝


優勝ペアのファクンドとパオラ

 1位 Facundo de la Cruz Gomez Palavecino と Paola Florencia Sanz (ブエノスアイレス代表、準決勝を3位で通過)

2位 Maximiliano Cristiani と Fatima Vitale (ブエノスアイレス市大会でサロン・アダルト部門とミロンガ部門、両部門で優勝)

3 Diego Ortega とAldana Silveyra(ブエノスアイレス州代表)



 日本からは、準決勝を39位通過のヒロミとナツペアは25位でした。そしてミロンガチャンピオンのアルゼンチン代表のクリスティアンとナオペア(準決勝2位通過)は14位でした。
 




ステージ部門決勝


チャンピオンのクリスティアンとマリアノエル

 1位 Cristian Sosa と María Noel Sciuto(ブエノスアイレス市代表ですが、アルゼンチン人とウルグアイ人のペア)

2位 Eber Alejandro Burger と Yésica Lorena Lozano Elias (ブエノスアイレス州代表)

3位 Cristian David Correa と Sabrina Amuchastegui (コルドバ州代表)


 優勝したペア、クリスティアンとマリア・ノエルは、賞金4万ペソ(約80万円)、パリ往復 航空チケット、日本タンゴツアー参加などの賞を射とめた。

クリスティアンとナオ




準決勝で4位通過のクリスティアン&ナオは6位、そして日本代表のゲンタとマナ(18位通過)は13位でした。







 
 私が応援していた、アルゼンチン人ペアでステージ予選と準決勝を1位通過したナイルちゃんとニコラスペアは4位でした。彼女が選んだ曲は「ワタシ」という曲でした。

 サロン部門で応援していたマクシは、2位でした。第1回から出場している彼の夢は、いつか優勝する事です。彼は、2009年ステージ部門5位、2008年サロン部門4位、2007年サロン部門3位、2005年ブエノスアイレス市大会準優勝、2012年メトロポリタン・ミロンガとサロン両部門優勝しています。

ナイルとニコラス
マクシとファティマ

 今年は、各審査員の点数がスクリーンに表示されました。

 
サロン部門1位から5位の得点
ステージ部門1位から5位の得点












 参加ペアすべてが踊り終えて、セステート・マジョール楽団による演奏がありました。1973年に結成された、このバンドは、世界でタンゴブームを巻き起こしたタンゴショー「タンゴ・アルヘンティーノ」や「タンゴ・パシオン」の楽団としての実績を持っています。

 今は、80歳を超えているバイオリニスト奏者のMario Abramovich と Eduardo Walczak 以外は皆、若い世代ですが、今でも創立者のホセ・リベルテラの想いがこの若い世代にも伝わっています。

 また、タンゴダンサーのマエストロたち、グロリア(66歳)&エドアルド(76歳)が表彰されました。彼らは、1961年にフランシスコ・カナロ楽団と共に日本ツアーに参加したペアです。当時、グロリアは16歳でした。「タンゴ・アルヘンティーノ」のオリジナルメンバーでもあります。

セステートマジョール楽団
グロリアとエドアルド

 今年は作曲家アストル・ピアソラ没後20周年なので、ステージ部門決勝戦の夜は、ピアソラの孫、ダニエル「ピピ」ピアソラのバンド「Escalandrum」による、ピアソラのエレクトロニックタンゴの演奏がありました。バンドネオンは最も注目を浴びている若手奏者のラウタロ・グレコでした。

 その後、タンゴダンサーのマリア・ニエベス女史と今までの世界チャンピオンダンサーたちのエクシビジョンもあり、更にこれらの全てにスタンディングオベーションがありました。

 


 








 10周年を迎えたこの世界チャンピオンは、年毎レベルアップしてきて、アルゼンチン人そして多数の国の参加者にとって、最高の表現の場所でもあります。来年の大会が楽しみです。
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